今更ながら2017年のベスト10枚。
Big Fish Theory / Vince Staples
GTA、Flume、SOPHIE等のプロデューサーを起用し、トラップ主体のヒップホップとは距離を置いたエレクトロニック色の強いアルバム。前作のSummertime '06より聞きやすく、踊れる。
I See You / The xx
持ち味である哀愁とJamieの持ち味がうまくマッチし、キャッチーなアルバムに仕上がっている。失恋を引きずる男と既に次のステップを踏み出した元カノの対比を切ないトラックに乗せた『On Hold』が至高。
V / The Horrors
とち狂ったシンセ音とギターかシンセかも検討のつかない自由奔放なソロにグッとくる。フェイザーを自作してしまう程の探究心が存分に発揮された良盤。ベルセルクのベヘリットみたいなキモいジャケットも最高。
At What Cost / Goldlink
KAYTRANADAのハウス寄りの曲から、Steve LacyのThe Internet然としたメロウな曲まで幅広くジャンルを網羅したアルバム。踊れるヒップホップは楽しい。
No One Loves You / blis.
前作『moving forward』『Starting Fires In My Parents House』の青臭さは既に無く、スローなテンポ、泣きのメロディと力強い歌声から、よくあるヘロヘロボーカルのエモリバイバルバンドとは一線を画しているように思う。
Shake The Shadder / !!!
聞けば踊らずにはいられない熱量は健在。前作より若干メロディアス。また生で拝みたいもんです。
In Dreams / Lostage
真新しさこそないが、脂の乗りきったエモマシマシの一枚。『僕のものになれ』の思いを寄せる女性を自分のものにできないやるせ無さ、しみったれ具合に感傷的になる。五味兄の歌が沁みまくる。
Pongyaron / NENGU
Hella顔負けの手数合戦とノイズでゴリ押すインストゥルメンタル3ピースバンド。ほぼ全曲に渡り挿入されたチップチューンと混ざり合う弦と太鼓の轟音が、アートワークややりたい放題のMVも相まって少し笑いを誘うようで、気持ちが良い。今後またどう化けていくかが楽しみ。
Powerfull People / Formation
ロンドンの5人組ギターレスバンド。野太いマッチョなベースとビートに心踊る。耳に残るメロディがもう少し多ければきっともっと楽しい。
Las Napalmas / Aming For Enrike
The Battlesばりのループ合戦を2ピースでこなすマスロックバンド。pneuやAnd So I Watch You From Afarを思い起こさせるようなノイズと捻くれたサイケデリックなギターが良い。NENGUによる招聘で今年の4月に二度目の来日を果たした。
まだまだ掘り足りないので、今年はテクノやらハウスをもっと聞きたい。