邦楽の元ネタ2
曲の元ネタが分かると何故かでかい魚でも釣った気分になるが、誰かに自慢したり、共感してもらえる話でもなさそうなのでここで垂れ流す。色々調べているうちにアーティストのバックボーンが探れて楽しい!
頂(pinnacle)/Shing02
Under Me Sleng Teng/Wayne Smith
レゲエに電子音を取り入れ、革命をもたらした、らしいWayne Smithの代表曲をshing02がサンプリングしている。
原曲よりも遅いテンポで雰囲気も若干暗いが、太いベース音がビートにハマっている。
「MCの首切って口にライムを詰め込む酒鬼薔薇」 (『真吾保管計画』)
「そして日本には存在しないゲットー だから自分で探し出さなければいけない劣等感」(『課題毒書パート2』)
shing02は上記のような躊躇いのない苛烈なワードチョイスがヒリヒリする。『星の王子さま』や『少年ナイフ』のようなストーリーテリングも没入できて楽しい。
でも実際には日本にゲットーはある。
Tokyo Classic/RIP SLYME
Stress/Orgnized Konfusion
Organized Konfusion "Stress" [HD]
元ネタはNYクイーンズの2MCユニット、Orgnized Konfusion。Tokyo Classicと比べるとStressはいささか暗めだがライムとビートが段違いに格好良い。PESパートの「クラッシュ、キル、デストロイ」はこの曲のサビのリリックからそのまま引用されている。
他の楽曲でも『雑念エンタテインメント』の「ライト、カメラ、アクション」というリリックはN.W.Aの『Quiet On Tha Set』から、スチャダラパーとフューチャリングしている『レッツゴー7,8匹』のサビはA Tribe Called Questの『What?』からそのまま引用されている。
Honey/L'Arc-en-Ciel 1998年
L'Arc~en~Ciel Honey Smile Tour
Scribble/Underworld 2010年
Underworldの方がリリースが10年以上後なので元ネタもクソもないが、シンセのメロディーが似ている気がする。気のせいですね。
青のり/ブリーフ&トランクス
Organ Donor/DJ Shadow
ブリトラの青のりのイントロを聞くと何故かOrgan Donorが浮かんでしまう。ちゃんと聞くと全然ちげえわこれ。
雑念エンタテインメント/RIP SLYME 3:12〜
The Number Song/DJ Shadow 0:50〜
Spinning Wheel/Blood, Sweat, & Tears
スクラッチに使われている男性の声が一緒。Blood, Sweat, & Tearsの『Spinning Wheel』が元ネタ。
Shadowの1stアルバム『Endtroducing』は、しっとりめの曲から高速ブラストビートまで自由且つぶっ飛んだ内容で最高です。
Yentown/Shing02
Pusha Man/Chance The Rapper
Chance The Rapper - Pusha Man (feat. Nate Fox & Lili K.)
Modaji/Dave Grusin
米国のジャズピアニスト、デイヴ・グルーシからサンプリング。
Chance The Rapperも同曲を引用。出自の異なるアーティストが同じ楽曲をサンプリングしていることになにかロマンを感じる。
ほとんどヒップホップでした。
こういう気付きがあると音楽って楽しいなあという気持ちになります。