繰り出されるギターフレーズは多彩でポップ、聞き手を飽きさせない。the cabsの中村一太を彷彿とさせるようなドラムの連打が、歪んだ弦楽器とはじけて混ざる。 You Blew It!やThe Fall of Troyの来日公演のサポートアクトを務め、飛ぶ鳥を落とす勢いで大驀進中。これからより注目を集めていくであろう激マスバンド。
『Loud Place』、『Stranger In A Room』、『Gosh』とジェイミーのソロ曲を惜しみなく披露してくれたのは嬉しかった。『Gosh』では、ロミーとオリヴァーが手を取り合って踊っていたシーンがより多幸感を膨らませてくれた。さあ踊るぞ、と上目遣いでロミーに近付くオリヴァーが程よくキモくてよかった。
どの曲も素晴らしかったが、ベストソングを挙げるなら1st albumの『Infinity』。最後のサビの『give it up, I can't give up』の箇所で、原曲を超える爆音と尺でぶちかましていて笑みがこぼれた。静かな曲が多い中で、対照的なアレンジであったことがより楽曲を際立たせていたように思う。